ランダマイザー【FF5編】
今年は一部界隈で話題になっていたランダマイザーで遊びました。
グレーゾーンもいいところな内容なので、あまり深くは書きません。
でも楽しかったので書き留めておきます。
※スクショは二つのセーブデータを使って取っているので、色々矛盾する点がありますがご了承ください。
きっかけ
まずFF5は小学生の時特に好きなゲームの一つでした。攻略本も読み物として楽しく、めちゃくちゃ読み返したため未だにどの町にどんな武器防具が売っているか?やモンスターの各種ステータスなど、かなり頭の中に残っています。
そしてランダマイザー(ゲームの内容をランダムに改造して遊ぶ)の名前やコンテンツ自体は知っていたものの、そこまで興味はなくスルーしていました。しかし今の私の彼女が動画で興味を持ったとのことで唐突に始めて報告してきました。最高の女性です。
興味が出てきたのと二人で遊べばカオスが2倍やん!と思い私も並走者としてやることにしました。
導入
ランダマイザーで遊ぶ場合は遊ぶソフトと、その内容をランダムに改造するソフトが必要になります。つまり黒に近いグレーなコンテンツです。
ソフトは大学時代に友人に吸い出してもらっていたFF5(SFC版)を使いました。もうその友人とは疎遠になってしまったので私にはもう吸い出すすべはないです。なので聞かれても答えられないです。
ランダマイザーについて
ランダムに改造するソフトはネットで検索すれば出てきますし、導入方法も詳しく書かれているところがありました。なのでここには書きません…私が使ったのは「grand_cross-master」というソフトでした。
これはFF5専用のランダマイザーで、以下のようなものがランダムになります。これは生成オプションで個別に無効化することもできるようです。
- ジョブのアビリティ
- 各ジョブごとの覚えるアビリティの内容、取得ABPがランダムになります。
- コレのせいでほしいアビリティがすぐに手に入るとは限りません。例えば青魔導士があおまほう覚えないこともありますし、バーサーカーが隠れるとかみたいなろくに使えないアビリティ覚えたりもします。
- 覚える数もランダムで、うちの侍はジョブレベル1で時空LV1、ジョブレベル2で銭投げを覚えてマスターとなりました。必要AP合わせてわずかに40。侍の姿か?これが…
- ジョブのコマンド
- ジョブごとに最初にセットされている3つのコマンドがランダムになっています。
- 「たたかう」や「アイテム」も別のアビリティに変わってしまっていることがあり、近接戦闘系ジョブが「たたかう」を没収されていると悲惨です。例えば下の画像の竜騎士のは「たたかう」→「あやつる」、「ジャンプ」→「まほうけん」と滅茶苦茶な組み合わせでした。
- 一方で「アイテム」が「みだれうち」のような強力なシーフが出てくることもあり、いいジョブがあるとテンションが上がります。
- 入れ替わりで白魔法や黒魔法がついていた時は曲者で、入れ替わったのが「しろまほうLV2」だとLV2までしか使えない白魔法コマンドとずっとお付き合いしなくちゃいけなくなるため、一気に産廃ジョブ化します。2枚目の魔獣使いがそうで、初心者レベルの白魔法の代償としてアイテムコマンドを失っているのでなかなかキツイものがあります。
- ジョブの色
- 上の画像もそうですが、ジョブごとにランダムに色が設定されます。粋です。地味にいい要素だとおもいます。
- 下のように赤魔導士一つとっても各人でカラーリングが異なります。おしゃれです。デフォルトのカラーリングが選択されることもあるので、それもまた面白いところかと思います。
- 敵のステータス
- 様々なステータス、耐性がランダムに変更されます。
- これによって意外な敵が強敵になっていたり、カモが生まれたりします。
- 古代図書館の周りのミスリルドラゴンのHPが24しかない、同じく図書館の周りのサイレントビーが異常な回避率を持つ(体感80%くらい)、どくろイーターのHPが1000を超える、ビブロスが炎を吸収する、ピュロボロスのMPが0のため何もできなくなっている、オメガがストップ耐性を得るなど書ききれないほどのカオスが生まれます。
- レベルもランダムなのでレベル系魔法は極端に使いにくくなります。ショップの欄に書いてますが、ライブラも取得できるとは限りません。見破るはありますが、それも青魔導士が覚えるとは限りません。
- ショップ
- 売り物がランダムになります。
- そのせいで序盤の商品が高すぎて買えなかったり、バランスブレイカーが売られていたり、そもそもゲーム内で購入できないものが発生したりします。特に魔法は代替がないものが多く深刻です。
- このソフトのランダムの仕様?が悪いせいか、魔法の品揃えが極端に偏っていて困りました。デスは第一世界のすべての店に売っている反面、サンダガやブレイクはゲーム内で入手方法がないというケースがありました。
- ジョブの使用可能な武器
- ジョブのステータス
- ちゃんと見ていませんでしたがランダムで加減されるようです。
- 見てみると魔力が高いジョブが生まれてくることが多いですが、これは何らかのアビリティが魔法系のアビリティにおき変わったときにその補正が載っているものと思います。つまり仕様です。
- 例えば、ジョブのコマンドのところで挙げた魔獣使いは無装備状態で魔力が「44」ありました。これはしろまほうLV2の魔力ステータス「41」とクルルの魔力「3」が合計した値で、魔獣使いの基本値である「21」より「44」のほうが高いためこちらが反映された形になります。
- 宝
- 宝箱や樽などの中身が変わります。序盤から最強クラスの装備が手に入るかもしれない反面、次元のはざまに銅の胸当てみたいな最弱クラスの武器防具が入っていることもあり得ます。というかありました。
- また、モンスターの落とすアイテム、盗めるアイテムも変わります。第一世界でマンイーターや巨人の斧を手に入れたこともあります。しかし召喚獣に関してもこれが適用されるため、ゴーレムがクリスタルの盾落とすように変更された関係で召喚魔法を取得できない、というケースがありました。ラムウも同様でドロップしませんでしたが、孤島の神殿の宝箱に入っていたため取得できました。
- イベントで手に入るものはそのままなのでシヴァやイフリートは覚えられますし、魔法のランプやコルナゴの壺、12の武器などの特殊なアイテムは従来の方法で入手できます。
- クリスタルのジョブ
- 各クリスタルで手に入るジョブはランダムです。一応すべてのジョブが手に入りますが順番はバラバラで、風のクリスタルで手に入ったのは「魔法剣士」「吟遊詩人」「風水師」「忍者」「時魔導士」「薬師」でした。
- ちなみに初期ジョブがすっぴんとは限りません。魔獣使いだったことも、魔法剣士だったこともあります。この場合どこかのクリスタルからすっぴんが出てきます。
以上のランダム性で、序盤から後半まで縛りプレイを強いられますが、そもそもFF5は古来より制限プレイの人気種目です。どんな状況に置かれたとしても、先人はすべて乗り越えてきたはずで攻略法はネットに転がっています。私も大昔読んでいた攻略サイト、個人サイト、制限プレイ動画で得た知識を大いに活用できました。
ちなみにFF5だけでなくいろいろなゲームにあるようです。僕はROMイメージをあまり持っていないので遊べる作品は極少ないのですが、他にも遊んでみたいなあ。そもそもランダマイザーが開発されていないといけないのですが。あんまりマイナーなソフトでは期待薄といったところでしょうか。
そのカオスなゲーム内容
スタート時からカオス
初期ジョブこそすっぴんですが、(このデータで)持っているのは魔法剣士のみでした。片手剣が装備できるジョブだからいいですが、初期ジョブが魔法系ジョブだったりした場合、うっかりジョブチェンジしちゃうとしばらく「すで」で戦わなくちゃいけません。すっぴんに戻るにはどれかのクリスタルからすっぴんを入手する必要があります。ランダム化FF5で遊ぶ方は再序盤のジョブチェンジは慎重に。下手すると詰みます。
初めての買い物
トゥールの村の品揃えですが、こんなんです。最序盤でこんなん買えませんしそもそも使えない。とはいえ99盗みで金を稼げば1番世界終了時点で購入することは難しくありません。実際アスピルは2番世界で非常に便利でした。
ちなみにケアルやファイアなどの基本魔法が売ってないのはザラで、私がケアル系魔法を初めて習得したのは第二世界のルゴル村でした。
最後に、気づいた方もいるかもしれませんが値段もランダムで加減されます。私の時は炎の指輪が6万ギルになってていて無駄な出費が増えました。
雑魚も侮れない
一枚目の画像は最初のダンジョン、風の神殿の雑魚敵です。この右下のブラックゴブリンはHPが100近くあり、通常攻撃で20以上与えてくるという、ここの適正レベルからするとかなりの強敵に変わっています。そして上にいるモールドウインドはたまにフレイムシールドを落とす美味しい敵になっています。
流石にモンスターの生息域は変わりませんが、ランダム性のおかげで意外な強敵が産まれたり、原作よりはるかに弱いモンスターになっていたりなど強さが読めません。
ランダム神の気まぐれ
たまに下記のようなバランスブレイカーが平然と箱や樽に入っていたりします。序盤の敵が落とすこともあり遊ぶ楽しみになっています。
中にはエクスデスが源氏装備をもっててツッコミどころ満載になっていたこともありました。エクスデスは悪い上司。
没アイテム
没アイテムとして一部では有名な血塗られた盾ですが、普通に入手できる(可能性があります)。このプレイではアルケオエイビスが落としました。また、没アイテムではないですがゲキレアなティンカーベルも当然手に入る可能性があります。
アビリティもランダム
上でも述べましたが覚えるアビリティはランダムです。また取得に必要なポイントもランダムで増減します。ランダムとはいえ極端に多くなったり少なくなったりはあまりないので、必要ABPで目星をつけることは可能です。
また、ついているアビリティによっては滅茶苦茶有用なジョブに変貌したり、はたまたでくの坊と化します。これらを(時に無理やり)活かすのもプレイの楽しみでしょう。
戦士系ジョブの戦うコマンドが没収されているとなかなかつらいので、序盤はみねうちや狙うといったアビリティも重宝します。もちろん覚えられればですが。
ボスとの闘い
常時制限プレイを強いられるため所々苦労します。特にオメガがストップ耐性を得ていて愛の歌が効かなかったときは焦りました。サンダガどころかサンダラも売っていない世界なので二刀流乱れ打ちをしたとしてもダメージソースにも困る結果に。最終的に用いたのは昔のオールバーサーカー攻略で読んだ「左手ダンシング戦法」でした。自分もよくこんな昔のこと思い出せたなと思いながら、オールバーサーカーでオメガを倒すという偉業を達成した先人に深く感じ入りました。
感想
過去の知識を活用しながら遊べるのは最高です。知っているはずのことばかりなのに斬新です。幼少の頃に得た知識、99盗み、制限プレイの記事ややりこみ動画を見たときに得た知識など(ゲイラキャットにレビテトを掛けてもらう、プロトタイプを操るで狩る、キマイラブレインをなだめるで完封など)、フル活用しました。子供の頃無駄にたくさん得たゲームの知識が無意味ではなかったという言い訳にもなりました。
昔の攻略サイトを見に行ったら無くなってたり、まだ更新が続いていて改めてやりこみプレイを確認できたりといろいろな発見もありました。
そして何より並走者がいたことでした。一人で遊ぶゲームですが、適宜状況を報告しあったりしてカオスを共有するのは本当に楽しかった。改めて感謝を述べたい。
ポケモンもランダム化して遊んだので、それについても今度記載します。